レッグアップ 理想の投球モーションを追求しよう 野球の変化球の投げ方・握り方&球速アップ方法研究所

カーブ・スライダー・シュート・シンカー・フォークボール・チェンジアップ・ジャイロボール! 変研で目指せ、七色の変化球!!

レッグアップ

レッグアップとは足を上げる動作のこと。
足を上げ、重心を高くします。
重心を高くすることによって位置エネルギーを稼ぎ、ダウンやステップでの並進エネルギーに繋げる目的があります。
この時、下半身の筋力が不足しているとグラついて不安定になり、投球モーションが崩れます。
投球モーションの崩れがコントロールを悪くする原因となります。
これが下半身の強化が投手に必要不可欠と言われる理由の1つです。

足はどこまで上げればいいの?

足は高く上げられればそれに越した事は無いですが、それによって体が不安定になってしまっては意味がありません。
また、バランスを保とうと下半身だけでなく上半身にも無駄な力が入ってしまうことも考えられるので、やはり無理は禁物です。

レッグアップ中の姿勢

レッグアップ中は重心が高くなり、二本足で立っている時よりバランスを保つのが難しくなります。
理想の姿勢は図1のような姿勢と考えます。
膝を少し曲げる事によって背筋を伸ばしたままバランスをとります。
悪い例としては一塁側に体が傾いてしまっていたり、背中が丸まってしまっている姿勢です。(図2・図3)
このままダウン~ステップに移行するとそれぞれ、図2は一塁側、図3は三塁側に体が流れてしまいます。

レッグアップ図1 レッグアップ図2 レッグアップ図3 レッグアップ図4
しかし、図1は背中側に倒れてしまいそうに見えますよね?
そこで図4のように、レッグアップ終わり際からダウンにかけて、股関節を使い、上げた足は三遊間から二塁方向、背中を本塁方向に向けるようにします。
気を付けなければいけないのは、膝や上半身をひねってはいけないということです。
あくまで股関節を使ってお尻から上の向きを変えるのです。
そうすることで自然と重心が本塁方向に移動していきます。
これがステップ時の並進エネルギーに繋がるわけです。
極端ですが分かりやすい例としてMLBでも活躍した野茂 英雄投手です。
野茂投手の トルネード投法は捕手に背番号がはっきり見えるほど体を回転させます。
皆が皆ここまで回す必要は無いと思いますが、重要な要素として意識する必要があります。

レッグアップとクイックモーション

クイックモーションとは走者がいる時、盗塁を阻止するために通常よりコンパクトで素早いモーションで投げることを言います。
盗塁阻止を意識する場合、当然ながらワインドアップではなくセットアップから、クイックモーションで投げることになります。
具体的にはセットアップ後にレッグアップをほとんど行わず、即座にダウンに入ります。
あるいはセットポジションで構えた時点で膝を曲げて重心を落とし、ダウンすら省略することもあります。
ここで問題になるのが、足を上げないことにより位置エネルギーが得られないことです。
これによりステップ時の並進エネルギーが減り、球速が落ちることが考えられます。
クイックを意識し、モーションを小さくすればするほど球威を失うことになります。

Copyright(C) 野球の変化球の投げ方・握り方&球速アップ方法研究所 All Rights Reserved プライバシーポリシー