山本 由伸のカットボールの投げ方・握り方
山本 由伸
(オリックスバファローズ~ロサンゼルス・ドジャース・現役)
155km/hを超えるストレートを投げ込み、若くして先発とセットアッパーを経験している右腕。
ストレートの他にカーブやスライダー、フォークを投げていたそうですが、打者に見切られづらい変化の小さな変化球の必要性を感じ、1年目が終わった後のオフシーズンから習得に取り組んだそうです。
その結果彼を代表する球種に進化したこのカットボールですが、なんと握りはストレートと同じだそう。
ただ、ストレートの握り自体が少し特殊で、通常は人差し指を縫い目の膨らんだ方に掛け、中指をへこんだ方に掛けるところを、山本はそれが逆になっています。
縫い目の膨らんだところに置くことになる中指ですが、薬指側が縫い目の"U"の字にカーブし始めたところに来るような位置に置きます。
更に縫い目に掛かる指の位置が第一関節寄りの深い位置になっています。
リリースでは腕の振りや指先の使い方を具体的に意識していないそうです。
遠投を繰り返すことで身体の使い方とボールの変化具合を確認し、身体に覚えさせることでイメージ通りに変化させられるようになったとのことです。