ジャイロボールの投げ方と握り方 野球の変化球の投げ方・握り方&球速アップ方法研究所

カーブ・スライダー・シュート・シンカー・フォークボール・チェンジアップ・ジャイロボール! 変研で目指せ、七色の変化球!!

ジャイロボール

ジャイロボールの回転 ジャイロボールの変化 ジャイロボールとはボールの回転軸と進行方向が一致した球のこと。
いわゆるジャイロ回転のボールになります。
他のスポーツを使っての例えとなりますが、ラグビーのスクリューパスなどがジャイロ回転をしています。
具体的な回転は投手または捕手から見て図1の様になります。(図は右回りですが、左回りでも)

このジャイロ回転は進行方向に対して回転していても縫い目が変わらない為、縫い目の位置によってストレートよりも空気抵抗を減らしたり(フォーシームやツーシーム)、逆にストレートより大きい空気抵抗を持たせたり出来ます(ワンシーム)。
また、ジャイロ回転はその回転軸にずれがなければ非常に直進性(真っ直ぐ進む)が高いという特徴も持っています。
しかし野球のボールで純粋なジャイロ回転を投げるのは難しく、スライダー回転やシュート回転などを含んだ場合はそれぞれの方向へ軸のずれの分だけ変化します。

ジャイロボールの種類と軌道

ジャイロフォークの回転1ジャイロフォークの回転2 ジャイロボールは大きく分けてフォーシーム・ツーシーム・ワンシームなどの縫い目による空気抵抗を意識したものとジャイロ回転の直進性を意識したジャイロフォークの2種類の分類されます。
フォーシームジャイロボールは図2の様な回転、ツーシームジャイロボールは図3の様な縫い目で回転をしているものを指します。

純粋なジャイロ回転をしたフォーシームジャイロボールはストレートより空気抵抗が少なく、あらゆる球種の中でも一番球速が落ち難い特徴を持っています。
ツーシームジャイロボールはフォーシームジャイロボールよりも空気抵抗が大きく、ストレートと同程度になります。

ジャイロ回転はストレートと違いマグヌス効果による上方向への揚力がないので、重力による自然落下をします。
なのでフォーシームジャイロボールはフォークボールなどよりも伸びのある(減速しない)沈む球となり、ツーシームジャイロボールはある程度の減速し難さを持ちながらフォーシームジャイロボールより減速する分だけ更に沈む球種となります。
同じ落下系変化球であるフォークボールが空気抵抗を増やすことで大きく減速しながら大きく落下させる変化球なのに対し、ジャイロボールは空気抵抗を減らすことで減速を避けながら落下させるという異なる特徴をもった変化球となります。

ジャイロボールとその他球種の比較

ジャイロボールとそれに近い特徴の球種を大雑把に比較するとこのようになります。
球種 減速 変化(左右) 変化(落下)
フォーシームジャイロボール
ツーシームジャイロボール
ストレート ほぼ無 ほぼ無
ジャイロフォーク
フォーク

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